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Friday, May 7, 2021

広がれ女子ビーチサッカー 東京ヴェルディ「プライアナ」が創設2年目の関東リーグに参戦 - 東京新聞

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 女子のビーチサッカーが注目されている。砂のピッチで素足で競り合う開放感などから、生涯スポーツとして楽しめるブラジル発祥の5人制サッカー。各地でチームが誕生し、男子同様に大会も行われるようになった。将来的にはワールドカップ(W杯)など国際大会の創設、日本代表の編成が期待される。

東京Vプライアナで主将を務める森谷志織(右)と副主将の鈴江紗希=東京都立川市で

東京Vプライアナで主将を務める森谷志織(右)と副主将の鈴江紗希=東京都立川市で

 総合型クラブを掲げ、J2に参戦する東京Vに1月、ビーチサッカー女子のチーム「プライアナ」ができた。名前は「ビーチが好きな人」を意味するポルトガル語から。メンバーは14人。2017年から活動する男子チームと同じ東京都立川市内の「人工砂浜」を拠点とする。4月には女子の部が本格開催された立川市内での大会で快勝。5月30日からは6チームで争う創設2年目の関東女子リーグに初参戦する。

 選手のほとんどが会社勤めなど本業があるが、主将の森谷志織は高校ではサッカーの強豪、常盤木(ときわぎ)学園(宮城)でプレーし、チームメートに現日本代表「なでしこジャパン」の熊谷紗希(リヨン)がいた。また、10年の20歳以下のW杯に出場した山田頌子(しょうこ)はサッカーの千葉、日テレなどでプレーした元「なでしこリーガー」だ。

ビーチをイメージした壁に囲まれた砂のピッチで、ボールをコントロールする東京Vプライアナの山田頌子=東京都立川市で

ビーチをイメージした壁に囲まれた砂のピッチで、ボールをコントロールする東京Vプライアナの山田頌子=東京都立川市で

 プライアナには、大学時代に始めたサッカーからの転向やサッカー未経験者も。その魅力を山田は「力が砂に(吸収され)抜けてダッシュできない」ことや砂上で不規則にはずむボールの扱い方など、「できない前提のことができるようになるのが面白い」。

 設立に関わったのが、東京Vビーチサッカー男子でブラジル出身の茂怜羅オズ。8月に男子W杯に挑む日本代表で選手兼監督を務める35歳は「海外では女子のビーチサッカーが盛り上がっているが、日本は遅れている。オリンピック種目(に入るために)も男女で盛り上げないと」と明かす。

 関東ビーチサッカー連盟によると、全国的な女子の競技人口は200人ほどで大会も始まったばかり。日本サッカー協会が編成するサッカーやフットサルなど各カテゴリーの代表の中でもビーチサッカー女子は未編成。関東連盟の岡野大和・女子リーグ運営委員長は「試合中に音楽をかけたりアクロバティックなプレーなどエンターテインメント性は高く、五輪も(将来的に)十分に候補になるのでは。欧州や南米からは早く女子のW杯を実現させてとの声も。あとは大会をつくり、各国の代表チームができていけば」とみている。 (上條憲也)

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