30日の米株式相場は反落。企業決算やインフレ圧力に関連する経済指標、米金融当局者のタカ派的発言などが注目された。
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S&P500種株価指数は月間ベースで昨年11月以来の大幅高。この日はエネルギーや情報技術の下げが目立った。 ツイッターは1-3月の広告収入が他社に比べて見劣りするとして、大幅安。 シェブロンも下落。一部が期待していた自社株買いが再開されず、失望売りが出た。
S&P500種株価指数は前日比0.7%安の4181.17。ダウ工業株30種平均は185.51ドル(0.5%)安の33874.85ドル。ナスダック総合指数は0.9%下落。ニューヨーク時間午後4時19分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.63%。週間ベースでは7bpの上昇となった。
米ダラス連銀のカプラン総裁は金融市場に過剰なリスクテークの兆候が見られるとして、金融当局が大規模な債券購入の縮小を議論し始めるべき時がきたと 述べた。米経済指標では、金融当局が公式にインフレ目標の基準としている個人消費支出(PCE)総合価格 指数が、2018年以来の大幅な伸びとなった。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツの北米株式部門責任者、ラルフ・バセット氏は、企業の業績があまりに好調なため、その楽観の多くが織り込み済みとなる状況に近づいていると指摘。「背景は非常に良いのだが、マルチプル(投資尺度)の現状を考えると、アップサイドリスクは現段階では実現しにくくなっている」と語った。
外国為替市場ではドルが上昇。月末のポートフォリオ調整が進んだほか、インフレなどに関する米 経済指標が強く、景気持ち直しを示唆したのが背景にある。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%上昇。週間ベースでは0.5%上昇し、4週間ぶりにプラスとなった。ドルは対円では0.3%高の1ドル=109円30銭。
ユーロは対ドルで0.8%安の1ユーロ=1.2023ドルで、100日移動平均を割り込んだ。ポンドはドルに対し0.9%安の1ポンド=1.3821ドル。一時は昨年12月以来の大幅下落となった。スコットランド議会選を翌週に控え、ポンド・ドルの1週間のインプライド・ボラティリティー指標は急上昇した。
ニューヨーク原油先物相場は月間ベースで上昇。週間でも値上がりした。堅調な経済指標が相次いだことが好感された。インドやブラジル、日本などで新型コロナ感染が再拡大しているものの、米国や中国、英国では燃料消費が増加しつつある兆しが見られることから、全般的な需要見通しも改善した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は前日比では1.43ドル(2.2%)安の1バレル=63.58ドルで終了。週間では2.3%、月間は7.5%いずれも上昇した。ロンドンICEの北海ブレント6月限は前日比で1.31ドル安の67.25ドル。週間では1.7%、月間は5.8%それぞれ上昇した。
ニューヨーク金相場は小幅続落。ドルの上昇が金への重しとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%未満下げて1オンス=1767.70ドルで終えた。
原題: Stocks Pare Biggest Monthly Rally Since November: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Pare Weekly Drop, Cap First Monthly Advance This Year(抜粋)
USD Eyes Best Weekly Gain Since March; Euro Drops: Inside G-10(抜粋)
Oil Posts April Gain With Focus on Upcoming Demand Revival(抜粋)
Palladium’s Fresh Record Adds Further Fuel to Metals Momentum(抜粋)
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