米アップルは29日、同社の保証対象外のiPhoneやマックについて、認定された「独立修理プロバイダー」が修理できるようにする制度を、日本など世界に拡大すると発表した。米国で2019年にスタートした制度で、利用者の利便性を高めると同時に、修理に使う部品の選択の幅を広げる狙いがある。日本では早ければ5月にスタートする。
アップル機器の利用者は従来、全世界に500を超える同社の直営店と、世界に5千以上あるアップル正規サービスプロバイダーで修理する仕組みだった。ただ、こうした直営店や正規サービス店では、修理の際にアップルの純正部品以外は使えなかった。
「独立修理プロバイダー」は、純正部品とサードパーティーの部品の違いを利用者に説明したうえで、利用者が選択すれば、サードパーティーの部品も使うことができる。米アップルの担当者は29日、朝日新聞の取材に、消費者が十分に理解したうえで使う部品について自分で選択できると説明した。
ただ、独立修理プロバイダーで直せるのは、アップルの保証対象外の、iPhoneとマックに限られる。アップルの機器は、購入時に一定の保証期間があり、「アップルケア」などを購入すると保証期間が延長される。独立修理プロバイダーで直せるのは、こうした保証の対象外の機器になる。
アップル機器を巡っては、純正…
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