イングランド・サッカー協会(FA)は17日、英国で1970~2005年に多くのユース選手が性的虐待を受けた問題で「FAが選手の安全を守るための適切な対応を怠った」とする弁護士の調査報告書を公表した。FAは被害者への謝罪とともに「過去の過ちを認め、二度と繰り返されないようにする」との声明を出した。

問題は2016年に元プロ選手が少年時代の男性コーチによる虐待を英紙ガーディアンに告発して明らかになり、イングランド代表歴のある元選手を含む被害者が次々と名乗り出てサッカー界を震撼(しんかん)させた。容疑者は指導者やスカウトら少なくとも240人、被害者は692人に上るという。(共同)