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Friday, February 19, 2021

ファイザー製のワクチン、一般冷凍庫での保管許可をFDAに申請…接種拡大に弾み - 読売新聞

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 【ワシントン=船越翔】米製薬大手ファイザーは19日、同社が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、氷点下15~同25度での2週間の冷凍保管を認めるよう米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。現在は氷点下60~同80度の管理が必要だが、承認されれば薬局などの一般的な冷凍庫で保管できるようになるため、接種の拡大に弾みがつきそうだ。

 発表によると、ファイザーは氷点下15~同25度で保管した場合のワクチンの安全性を確認し、関連データをFDAに示したとしている。各国の規制当局にも数週間以内に同じデータを提出するという。同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は声明で「我々はワクチンがより柔軟な条件下で出荷・保管できるように努めている」と強調した。

 ファイザー製のワクチンは現在、専用の超低温冷凍庫やドライアイスを使って保管し、解凍後は5日以内に使用する必要がある。ワクチン輸送の末端にあたる医療機関や診療所では専用冷凍庫の確保が課題となっていた。米国内では医療関係者が取り扱いを誤り、ワクチンが廃棄された事例も報告されている。

 申請が承認されれば、ワクチンを2週間を超えて長期保管する倉庫や拠点医療機関などを除き、一般に普及している冷凍庫を利用して保管が可能となり、ワクチンの取り扱いが容易となる。

 バイデン米大統領は19日、ミシガン州にあるファイザーのワクチン製造工場を視察した。バイデン氏は視察後に記者団に「米国のワクチンの接種回数は1日あたり170万回に上り、目標を超えるペースだ」と語った。バイデン政権は発足100日間で1億回のワクチン接種を目指している。

 新型コロナウイルスワクチンについて、日本国内での保管温度を変更するには、ファイザーが厚生労働省に関連するデータを提出し、改めて審査を受ける必要がある。

 現状では、氷点下75度前後での管理が必要と規定されており、超低温冷凍庫で保管している。このため、ワクチンの接種場所も、超低温冷凍庫を設置する場所やその周辺に限られていた。

 日本でも保管温度の変更が認められれば、一般的な冷凍庫での保管も可能になり、ワクチン接種を実施する場所の選択肢が広がることが期待される。

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