日立製作所は１７日、福島県沖を震源とする今回の地震の影響で、傘下の自動車部品メーカー「日立アステモ」の福島工場（福島県桑折町）が１５日から、操業を停止していると明らかにした。電気系統の設備が被害を受けたとみられ、工場では停電が続いている。
同社は取引先を公表していないが、関係者によると製品の一部をトヨタ自動車に納めているという。この工場では自動車のサスペンションを製造しており、操業再開の時期については見通しが立っていない。
トヨタは、部品メーカーからの部品の供給が滞っているため、１７～２０日の最長４日間、グループ会社を含む９工場１４ラインの稼働を停止すると発表していた。地震の影響が出ている部品メーカーを公表していないが、日立アステモの福島工場が一因とみられる。
トヨタは、部品確保などの状況を踏まえて、２２日以降に通常稼働に戻すかを検討する。
日立アステモは、日立製作所とホンダ傘下の自動車部品メーカー計４社が経営統合し、今年１月に発足した。
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