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Thursday, February 11, 2021

東証大引け 5日ぶり反落、高値警戒の利益確定売り重荷 押し目買いも活発 - 日本経済新聞

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12日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前営業日比42円86銭(0.14%)安の2万9520円07銭で終えた。市場予想を上回る決算発表が相次いでいるのを材料視して朝方は買いが先行したが、最近の急ピッチの相場上昇を警戒する声も多く、間もなく売りが優勢となった。

日経平均は米国の追加経済対策などへの期待や企業業績の改善を受け、直近の4営業日で1200円超上昇していた。3万円という歴史的な大台も目前で、短期的な過熱感が意識され売りが出やすかった。米経済対策が最終的にどれくらいの規模で着地するか見極めたいとの雰囲気も、相場の重荷になった。

下げ幅は一時150円に迫ったが、その後は押し目買いも活発に入り積極的に下値を探る展開にはならなかった。国内では来週にもコロナワクチン接種が始まる見通しで、次第に経済活動が回復するとの期待が支えとなった。中長期的には経済活動の正常化が進み、株式相場の上昇基調は崩れないとの見方は根強い。相場が下げた局面を押し目買いの好機とみる投資家は多かった。

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長職を巡る一連の報道による相場への影響は限定的だった。11日に森喜朗会長の辞任意向が報じられ、日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏が後任と伝わった。しかし12日午後には川淵氏が一転して受諾しない考えを示したと報じられた。市場では当初予定通りの大会開催にはそもそも懐疑的な見方が多く、相場の反応は冷めていた。

きょう算出を迎えた株価指数オプションとミニ日経平均先物2月物の特別清算指数(SQ)値は、QUICK試算で2万9718円77銭。日経平均は終日、SQ値を下回って推移した。

JPX日経インデックス400は5日続伸。終値は前営業日比23.66ポイント(0.14%)高の1万7474.79だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、3.06ポイント(0.16%)高の1933.88で終えた。

東証1部の売買代金は概算で3兆202億円。売買高は13億4398万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1107、値上がり銘柄数は1004で拮抗した。変わらずは82銘柄だった。

郵船商船三井川崎汽の海運大手が軒並み大幅安となった。日産自ホンダ旭化成クラレも売られた。ファナックオークマも安い。半面、東エレクアドテストコニカミノルリコーが買われた。トヨタデンソー日本製鉄JFEも高い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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