しかし、一部の地域ではワクチンが不足して一時的に接種を止めるなど、供給への懸念も強まっています。
フランスでは、先月27日から新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まり、およそ1か月で75歳以上の高齢者などに130万回分を超える接種が行われました。
公共施設などを利用して、集団接種を行うセンターが設けられたほか、北東部の地域では過疎地の自治体に暮らす高齢者のため、専用のバスを巡回させて接種を進めています。
バスには医師や看護師が乗り、ワクチンを保管する冷蔵庫が設置されていて、事前に予約をした人に対し健康状態を確認したうえで接種を行っていました。
接種を受けた76歳の男性は「安心したくて接種しました。移動が難しい人もいるので、バスはよいアイデアだと思います」と話していました。
一方で、一部の地域ではワクチンが不足し、2回目の分を確保するため、接種を一時的に止める事態にもなっていて、北東部のランス市では今月27日から中心部にあるセンターを閉鎖しています。
ランス市の市長は「予定されたワクチンが届かず、センターを閉めなければならなかった。危機を終わらせるにはワクチンの接種しかないので今の状況が心配だ」と話していて、供給への懸念も強まっています。
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