14日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比392円42銭(1.38%)高の2万8849円01銭で終えた。取引時間中としては1990年8月6日以来の高値。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落だったものの、米長期金利の上昇一服を受けて主要ハイテク株に買いが入った。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は連日で最高値を更新するなど、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが優勢となり、上げ幅は400円に迫った。
米国ではバイデン次期大統領が14日にも追加の経済対策を発表する予定で、大規模な経済対策への期待感が相場を押し上げた。内閣府が取引開始前に発表した2020年11月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比1.5%増と、市場予想(6.5%減)に反しプラスだった。基調判断を前月の「下げ止まっている」から「持ち直しの動きがみられる」へ引き上げるなど、設備投資の回復期待も買い安心感につながった。
半導体関連株のほか、業種別ではゴム製品や建設業、機械の上昇が目立った。半導体関連は市場成長で需給逼迫が見込まれ、昨年来高値を更新する銘柄が多かった。
日経平均は寄り付き直後は売りが先行。前日までの4日間で1400円近く上昇しており、目先の利益を確定する目的の売りが出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4205億円、売買高は6億5128万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1108、値下がりは962でおおむね拮抗した。変わらずは118銘柄だった。
東エレクやTDKが上場来高値を更新したほか、スクリンやアドテスト、太陽誘電が昨年来高値を更新した。安川電やニコンも買われた。ソフトバンクG(SBG)やZHDなどの情報通信、セコム、電通グループといったサービス業の一角も堅調だった。一方、川崎汽や商船三井、郵船の海運株が総じて売られた。JFEや日本製鉄、東邦鉛も軟調だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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