24日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比143円56銭(0.54%)高の2万6668円35銭で終えた。新型コロナウイルスのワクチン普及が加速するとの見方や、英国と欧州連合(EU)の貿易交渉の進展観測を受け、投資家が運用リスクをとる姿勢が優勢だった。上げ幅は一時240円に迫ったが、その後は利益確定売りが上値を抑えた。
米製薬大手ファイザーが新型コロナのワクチンを米政府に追加供給することで合意したと23日に発表した。ワクチンの普及が一段と進み経済活動の正常化に向けて前進するとの期待から、景気敏感株などを中心に買いが入った。
英国とEUの貿易交渉が合意に近づき、日本時間24日夕にも結果が発表される見通しと伝わったのも支援材料となった。EU加盟国と同等の扱いを受けられる「移行期間」が終了する年末を控え、経済の混乱への懸念が後退した。
もっとも、日経平均が2万6700円を上回り年初来高値(2万6817円)が視野に入ると、利益確定売りが出て上値を抑えた。海外勢のクリスマス休暇入りで商いが乏しい中、午後に入ると膠着感が強まった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比83.68ポイント(0.52%)高の1万6053.09だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、9.06ポイント(0.51%)高の1774.27で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆6122億円と、10月26日(1兆5929億円)以来約2カ月ぶりの低水準だった。売買代金の2兆円割れは2日連続。売買高は8億7840万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1468と全体の7割近くを占めた。値下がりは615銘柄、変わらずは104銘柄だった。
川重やIHI、三井金や三菱マが買われたほか、国際石開帝石や石油資源が上昇した。大和や野村、三井住友FGや三菱UFJも高かった。半面、ソフトバンクグループ(SBG)とソフトバンク(SB)が下落。武田や塩野義、ソニーやZHDも下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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