千葉県知事選をめぐり、自民党内で事件が起きた。多数派が推し進めていた鈴木大地・前スポーツ庁長官(53)擁立が突然、断念に追い込まれたのだ。ストップをかけたのは自民党の石井準一参院議員(63)。「政界の暴れん坊」と「参院のドン」の薫陶を受けた石井氏とは何者なのか。
今月14日、石井氏の電話が鳴った。「菅総理から、石井さんにもしっかりと了解もらってと言われたから」。声の主は、同じ千葉県連に身を置く、党幹事長代理の林幹雄衆院議員。自民党実力者の二階俊博幹事長の最側近としても知られる。林氏は、県連が推す関政幸県議(41)を来春の知事選の党推薦候補と認めるように求めてきた。
「俺がサインしなくたっていいでしょう」。党の幹事長代理と選対委員長代理を兼ねる石井氏は突っぱねた。それでも、所属する平成研(竹下派)の竹下亘会長らにたしなめられると、あっけなくサインに応じた。
知事選では千葉市の熊谷俊人市長(42)を支持する考えを公言していた石井氏。ほぼ無抵抗に関氏の党推薦を受け入れたのは、「もう(熊谷氏の勝利は)決まっている。どうしたって追いつけない」という自信があったからだ。
拡大する石井準一氏(右)の政治資金パーティーで、頭を下げる熊谷俊人・千葉市長=2020年11月、東京都千代田区、今泉奏撮影
まとまりかけたのに…突然手を挙げたのは
この2カ月前、県連は地元出身でソウル五輪競泳金メダリストの鈴木氏の擁立に向けて最終調整に入っていた。東京五輪・パラリンピックを控えた知事選で、知名度を生かして戦える鈴木氏は、石井氏が推す熊谷氏にとって難敵だった。
10月14日、党本部に県連の…
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