東京外国為替市場ではドルが全面安。月末・年末に絡んだドル売りなどを背景にユーロ・ドル相場は2018年4月以来の高値を更新した。ドル・円相場は国内実需の売りもあり、1ドル=103円台前半へ値を切り下げた。
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市場関係者の見方
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- ドル・円自体も仲値は少しドル売り気味だったが、ユーロ・ドルが高値を抜けて一段上がってきているのにつられてドル売りが強まってきている
- 年末・月末をにらんでドル売りが入ってきているのもあるだろうし、米国で追加財政が固まってきて、基本的にリスクオン地合いの中でFRB(米連邦準備制度理事会)は緩和継続ということなので実質金利の低位安定がドル売り材料になっている
- ユーロもだいぶもみ合っていたので、ドル売りトレンドが続くうちはもう少し上に行けるかもしれない
クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長
- 足元のドル安は月末・年末フローが中心。リスクオンでもオフでもなく、方向感が出ているわけではない
- フローは一巡すれば終わりなので、ここからドル・円の下を追いかけるのはあまり得策ではない
- 今年はカレンダーの並びも日本だけが不在なのは年末年始で1日だけ。2019年のフラッシュクラッシュの経験もあり、下への備えはできているはずで、むしろ何かの理由で上に跳ねたときの方が値が飛ぶ可能性があるとみている
背景
- 米上院共和党は29日、追加経済対策法に盛り込まれた個人直接給付金を2000ドルに引き上げる民主党の試みを阻止。マコネル共和党上院院内総務は個人給付額の引き上げについて、トランプ大統領が不満を表明している他の2つの問題と合わせて上院で検討するとしている
- 米株価指数先物は時間外取引で上昇。アジア株も中国株など大半が堅調。一方、前日に30年ぶり高値を付けた日経平均株価は反落
からの記事と詳細 ( ドル全面安、月末フローでユーロは18年来高値-ドル・円は103円前半 - ブルームバーグ )
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