関東大学サッカーリーグ1部が5日、3カ月遅れて茨城・龍ケ崎市で開幕した。「ウイズ・コロナ」で徹底した3密回避が講じられた中での幕開けだった。前期は茨城でのセントラル方式で、各チームは当日にバスで会場入りした。

Jリーグのスカウト、報道関係者は14日分の「起床時・就寝時」の体温を記入する問診票を受付に提出し、会場の入り口では全選手を含めた検温を行った。ロッカールームは使用せず、メインスタンドで着替えた。ハーフタイムにはゴールポストやボールを消毒。選手の飲み水はピッチの7カ所でおけに入った新品のペットボトル水が用意され、使用済みはすぐ撤去された。ボールボーイは終始、ビニール手袋を着用した。

昨季3冠の明大は、6月半ばから全体練習を再開したばかり。練習試合もせず、ぶっつけ本番で公式戦初日を迎え、駒大に1ー0で勝利した。

決勝点を決めた、札幌加入が内定している明大FW小柏剛(4年)は「少し違った環境にはなった中でも、勝ちから逆算してできたのは良かった」と振り返った。試合後はシャワーを浴びず、ウエットシートで体を拭いただけで着替えたが「意外と自分は平気でした」と苦笑した。

また、栗田大輔監督は「いろんなスポーツ界で大学サッカーがやれるのはありがたい」と感謝。学生には公共交通機関を使わないなど感染予防対策を徹底しており、「選手も毎日緊張して過ごしてくれている。シャワーがなくても、みんな泥臭いし大丈夫」と話した。【岩田千代巳】