電子部品商社の加賀電子が21日発表した2020年3月期の連結決算は、営業利益が前の期比32%増の100億円だった。19年1月に子会社化した富士通エレクトロニクス（横浜市）の利益などが寄与して、15年ぶりに営業最高益を更新した。受託製造サービス（EMS）は新型コロナウイルスによる中国などでの工場の操業停止の影響を受けたが、電子部品の販売増が補った。
売上高は52%増の4436億円になった。富士通エレクトロニクスが手掛ける車載向け部品の販売が加わり、低調だった医療機器向けの受注も回復した。前の期に計上した負ののれん益が解消したため、純利益は27%減の58億円だった。年間配当は前の期より10円少ない70円とした。
21年3月期の業績予想は未定としている。国内では次世代通信規格「5G」向けの投資が底堅い一方で、自動車の生産減の影響などが見通しにくくなっている。
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May 21, 2020 at 06:30PM
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加賀電子の前期、営業益32%増 電子部品が好調 - 日本経済新聞
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