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Monday, March 9, 2020

小型の外付け部品が使える車載向け降圧型DC-DCコンバーターIC、エイブリック発売 - 日経 xTECH Active

 エイブリックは、外形寸法が2.46mm×1.96mm×0.5mmと小さい6端子HSNTパッケージに封止した降圧型DC-DCコンバーターIC「S-19932/3シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。入力電圧範囲は+4.0~18.0Vで、最大出力電流は600mAである。小型パッケージに封止したことに加えて、スイッチング周波数を2.2MHz(標準値)に設定したことで、コンデンサーやインダクターといった外付け部品に小型品が使えるようになった。このため、DC-DCコンバーター回路全体の実装面積を小さくできるとしている。車載用ICの品質規格「AEC-Q100」を取得する予定である。生産部品承認プロセス(PPAP:Production Part Approval Process)に準拠する。車載用カメラモジュールや各種車載用ECU(Electronic Control Unit)などに向ける。

外形寸法が2.46mm×1.96mm×0.5mmと小さい降圧型DC-DCコンバーターICの実装イメージ(左)と応用回路例(右)。エイブリックの資料

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 高耐圧CMOSプロセスで製造した。フィードバックループの制御方式は電流モード。同期整流方式を採用する。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチは集積した。オン抵抗はハイサイドスイッチが0.85Ω(標準値)、ローサイドスイッチが0.35Ω(標準値)である。出力電圧は+1.0~12.0Vの範囲で、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。フィードバック電圧(基準電圧源)の誤差は±1.5%である。変換効率は91%が得られるという。スロープ補償回路や位相補償回路を最適化することで、高速な負荷過渡応答特性を実現したという。

 S-19932シリーズとS-19933シリーズの違いは、動作モードにある。S-19932シリーズは、通常動作時と軽負荷時のどちらもPWM制御モードを採用。S-19933シリーズは通常動作時にはPWM制御モードだが、軽負荷時はPFM制御モードに自動的に切り替わる。なお、PFM制御モードでは一般に、出力電圧のリップル成分が大きくなるという課題があるが、新製品では同社独自の低リップル回路を採用することでリップル成分を抑えたという。このため、外付けコンデンサーに静電容量が小さなものが使えるというメリットも得られるとする。

 パルス・イン・パルス方式の過電流保護機能や、サーマルシャットダウン機能、ヒカップ方式もしくはラッチ方式の短絡保護機能、ソフトスタート機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。パッケージは、外形寸法が2.46mm×1.96mm×0.5mmの6端子HSNTのほか、外形寸法が2.9mm×4.0mm×0.8mmでガルウイング型の8端子HTMSOPも用意した。価格は明らかにしていない。

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March 09, 2020 at 08:32AM
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