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Friday, February 28, 2020

<月刊ラモス>J2開幕戦で見えた日本サッカー界の縮図 東京Vが徳島に0-3完敗 - 中日スポーツ

東京Vのチームダイレクターに就任したラモス瑠偉=10日、川崎市多摩区のクラブハウスで(松岡祐司撮影)

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◇J2第1節 東京V0−3徳島

 今は耐えるときだ。新型コロナウイルスの世界的まん延に伴い、Jリーグをはじめ、あらゆるスポーツイベントの延期、中止、無観客開催、さらには小、中、高校の休校が決まった。「残念でならないが、多くの人たちの安全のためにはやむをえない。いまは我慢のとき」とラモス編集長。それでも「Jリーグの開催延期を前向きにとらえれば、開幕でつまずいたクラブが修正、改善するいい機会かもしれない」とポジティブ。こんなときだからこそ、東京ヴェルディのTD(チームダイレクター)に就任したラモス編集長は熱いサッカー愛を口にする。

◆開幕戦で0−3の完敗

 こればっかりはどうしようもない。Jリーグが延期となり、プロ野球もすべてのオープン戦が無観客試合となった。それどころか、学校も休校となる。ものすごく残念だけれども、これはみなさんの安全のために、当然の流れだと思う。これ以上、新型コロナウイルスがまん延すれば、大変なことになる。いまは全世界、各国で素早い対応をしていただきたいと思うしかない。人間の無力さを痛感している。

 それでも、人は前を向いて生きていかなければならない。もしもこの延期を前向きにとらえるなら、私たちはひたすら学校やスポーツイベントの再開を祈りつつ、その再開に備えて準備を整えるしかない。

 2月、わたくしラモス瑠偉は東京ヴェルディのチームダイレクターに就任しました。ビーチサッカーの日本代表監督としてやるべきことをすべてやったという満足感がある。ヴェルディTDは私にとって新たな挑戦だ。

 昨年もヴェルディのアドバイザーを務めたが、これはあくまで羽生社長のアドバイザーであり、クラブの運営にすべてが反映されていたわけではない。しかし、今回は違う。育成部門も含めたクラブの全体の方向性について、私なりの考えを訴えていくつもりだ。現段階では現状を把握することが急務だと思っているが、ゴールデンウイークを過ぎたあたりから、いろいろな意見を出していこうと思っている。

 J2開幕戦となった徳島戦を見に行ったが、結論から言えばこの試合、ヴェルディはある意味、日本サッカーにおける課題の縮図のような試合をやっていた。

入場前にアルコール消毒液を使用するサポーターたち=22日、等々力陸上競技場で(戸田泰雅撮影)

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◆『お手本』の弊害顕在化

 結果は0−3の完敗だった。前半30分過ぎまでは決定的なチャンスを作り、いいサッカーをしていた。しかし前半33分、37分とミスからカウンターを食らって失点した後は、何もなかった。それをふまえた上で、データを見てみながら試合を分析したい。

 ボール支配率は58%対42%、パス本数は722本対464本。しかし、シュートは5本対19本。簡単な数字の比較だが、この数字が何を意味するのか。3メートル、5メートルのショートパスばかりつないでも、ゴールは生まれない。ポゼッションサッカーだのパスサッカーだの、数年前は育成において、それがサッカーのお手本のようにもてはやされた時期があった。その弊害が、ここにきて顕在化している。私はこれまでも訴えてきた。何のためのポゼッションなのか。何のためのパスなのか。

 五輪代表にしても若手のA代表にしても、支配率が高くても、勝てない。なぜならポゼッション自体が目的となっているからだ。勝つために必要なのはゴールだ。ゴールを決めるためにはどこかの場面で突破し、相手の守備ブロックを崩す必要がある。

 世界的にもサッカー界のトレンドはボールを奪ったら一気に相手のゴール前までボールを運ぶスタイルが主流となっている。そのためには突破力のある選手、シュート力のある選手を育てなければならない。いま私は、ヴェルディの中で、そんな選手を育てられるポジションにいる。

 私は心の底からヴェルディを愛している。だからこそ、強いヴェルディを取り戻したい。そのために必要なのは対人プレーに強い選手、突破力のある選手、つまり、戦える選手だ。戦う姿勢をサポーターに伝えることができるチーム、見ている人の魂を揺さぶるような強いチームを育てたい。

 そのためには何でもやる。みなさんの力を借りるため、スポンサーの理解を得るために動くし、育成部門を強化するためにも動く。

 目標は今季、または来季のJ1昇格。そのために覚悟を決めてTDになった。みなさん、ヴェルディに力を与えてください。応援してください。必ず強いチームを作り上げます。(元日本代表)

◆東京V新ポストのTD就任

 J2の東京Vは2月10日、クラブOBで元日本代表のラモス瑠偉さん(63)がチームダイレクター(TD)に就任すると発表した。新ポストのTDは社長直轄の立場で、トップチームの強化や選手育成に関して助言的な役割などを担う。

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