23日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。前日比82円90銭(0.40%)高の2万0710円91銭で終えた。5日以来、ほぼ3週間ぶりの高値。米地区連銀総裁らの発言から継続的な米利下げ観測が後退したことを受け、米長期金利が時間外取引で上昇。日米金利差の拡大を意識した円安・ドル高が進み、輸出関連株の一角に採算改善を見込んだ買いが入った。ただ、日本時間23日夜に予定されるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演内容を見極めたいとして、持ち高を一方向に傾ける投資家は少なく、上値を追う動きは限られた。
23日の日経平均は下落して始まり、寄り付き直後に48円安まで下げる場面があった。IHSマークイットが22日に発表した8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が、ほぼ10年ぶりに好不況の境目とされる50を下回った。世界景気の先行きへの不透明感が意識されたが、売り一巡後は上昇に転じた。シカゴ市場の時間外取引で米株価指数先物が上昇したほか、アジア各国・地域の株価指数が堅調に推移し、日経平均は91円高まで上げ幅を広げる場面があった。市場では「重要イベントを控えて積極的な売買を手がける投資家は少なかった」(マッコーリーキャピタル証券の増沢丈彦氏)との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比38.48ポイント(0.29%)高の1万3405.11だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、4.19ポイント(0.28%)高の1502.25で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆5627億円。売買高は9億710万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1104と、全体の約5割を占めた。値下がりは933、変わらずは113銘柄だった。
任天堂や日本製鉄、JFEが高い。SUBARUやマツダの上げも目立った。三菱電や東レ、ダイキンが上昇し、大和や野村も買われた。一方、村田製や日東電が安い。NTTやKDDI、NTTドコモなど通信株の下げも目立った。三菱ケミHDやクボタ、旭化成が売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2019-08-23 00:11:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48899660T20C19A8000000/
No comments:
Post a Comment