JR東日本とJR西日本は5日、在来線車両の装置・部品共通化の検討を開始したと発表した。旅客輸送量や労働生産人口の減少が見込まれる中、将来にわたり鉄道輸送事業を維持発展させ、安定的な輸送サービスを提供するための取り組みとなる。
両社では、車両の装置・部品を共通化し、車両メーカー・サプライヤーの製造プロセスの効率化や生産性の向上と、サプライチェーンの強靭化を目指す。これにより、効率的な装置・部品の調達を可能とする。
装置・部品の共通化の検討は、主電動機(モーター)、オイルダンパー、行先表示器、パンタグラフなどから着手。ドア位置・枚数、車体幅・長さ、前頭部形状(デザイン)など、事業者独自の仕様については、今後の検討となる。
また、両社で設計プロセスの効率化、設計技術の向上を目指した交流を実施。車両設計分野で会社の垣根を超えて連携を深めるという。
JR東日本とJR西日本は、北陸新幹線E7系/W7系の共同設計、相互直通運転を行なっているほか、E7系/W7系をベースとした新幹線の自動運転の実現に向けた技術検討などで協力している。在来線における技術的な連携は、今回が初めてとなる。
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