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Friday, July 12, 2024

金型メーカーの極東精機 インパネ部品生産に参入 成形機更、新事業を多角化へ - 中部経済新聞

bolasisoccer.blogspot.com  自動車向け金型メーカーの極東精機(本社名古屋市)は、運転席正面にある内装品「インストルメントパネル(インパネ)」の部品生産に乗り出す。約1億3千万円を投資し、本社第一工場(名古屋市)でインパネ表皮の成形機を最新機種に更新した。2025年初頭までに少量生産品で受注獲得を目指す。金型が製品ごとに設計し一つ一つ異なるのに対し、部品は同じ製品を大量に生産する。金型とは似て非なる事業だ。部品生産に事業領域を広げる意欲的な挑戦により、事業の多角化を狙う。

 成形機は「パウダースラッシュ成形機」と呼ばれ、インパネの表皮を造る。金型を250度程度まで温めた後、粉状の塩化ビニールなどを入れて溶かしながら成形する仕組み。従来は製作した金型に不具合がないか検査するため試験的に成形したり、表皮の試作品を製作するのに活用していた。
 更新した最新機種は、早くて5分程度で表皮を1枚成形できる。成形にかかる時間は従来機に比べ4分の1程度に短縮でき、生産性を高めた。
 表皮はシート状で、インパネの表面に用いる。わずかなしわ模様を持ち、運転席の上質感を演出するのに重要な役割を担う。インパネ自体は表皮に加え、ウレタンや樹脂部品で構成している。
 今後は交換用の補給品や少量の量産品で受注獲得を狙う。インパネの表皮はエアバッグが開けば交換する必要が生じるため、安定的に補給品の需要が見込める。表皮の成形は主に完成車メーカーが担っており、受注できればその一部を代わりに手掛けることになる。
 インパネ用の金型は、新型車の開発などに応じて需要が変動しやすい課題を抱えていた。金型の製作に加えて、少量でも部品生産に乗り出すことで収益の変動を抑える。
 同社は1974年に創業し、主にインパネ表皮成形用の金型を手掛けている。23年12月期の売上高は約20億円。従業員は約120人。

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