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自動車のブレーキシステムで、油圧機構をなくそうとする動きが加速している。ブレーキのシステムや部品を手掛ける欧州の大手メーカーが次々に電気信号でブレーキを制御する「ブレーキ・バイ・ワイヤ(BBW)」に関連する技術を開発し始めた。
回生協調や故障時の対策のため、油圧機構とBBWを併用した電動油圧式のシステムは、既に普及している。これに対し、各社は次世代のブレーキシステムで油圧機構を排した“完全バイワイヤ”の電動機械式システムの実用化を視野に入れる。
背景の1つに、ソフトウエア定義車両(Software Defined Vehicle:SDV)化による電気/電子(E/E)アーキテクチャーの変化がある。多くの現行車はECU(電子制御ユニット)を機能ごとに分散して搭載しているが、SDVではECUの統合が進み、処理能力に優れる1つの高性能なECUで多くの機能を制御することが見込まれる。こうした流れがブレーキシステムにも押し寄せている。
BBWには高い応答性や緻密な制御といった利点がある。油圧機構をなくすことができれば、部品点数の削減による軽量化、部品配置や車両設計の自由度の向上なども期待できる。ただ、油圧機構を完全になくすことには、冗長性の確保などの点で課題があった。
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