[ワシントン 1日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング(BA.N)は1日、部品供給などを担うグローバルサービス部門に影響を与えたサイバー事件について調査を進めていると明らかにした。警察の捜査に協力しているという。
身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を手がけるハッカー犯罪集団「ロックビット」は10月27日、ボーイングから「大量」の機密情報を盗み出したと表明、ボーイングが11月2日までに身代金を支払わなければ情報を流出させると脅した。
ロックビットの脅迫文は1日時点では同集団のウェブサイトから削除されている。ボーイングは今回発生を認めたサイバー事件にロックビットが関与しているかどうかについてコメントしなかった。
ただ同社の広報担当者は「この問題は運航の安全性には影響しない」と強調。「積極的に調査しており、警察および規制当局に協力している。顧客とサプライヤーにも通知している」と述べた。
米国土安全保障省サイバー・インフラ安全局(CISA)によると、ロックビットは昨年、ランサムウエアによる被害件数が世界最大級のハッカー集団で、米国では2020年以降、1700の組織が被害を受けた。
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