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Tuesday, November 7, 2023

金属3DプリンターでEV向けAl部品を量産へ、リコーとシーメンスが連携 - ITpro

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 米Siemens Digital Industries Software(シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、以下シーメンス)とリコーは、バインダージェット(BJT)方式の金属3Dプリンティング(付加製造)に向けたソリューションの開発で協業する。リコーは、アルミニウム(Al)合金を使用したBJTプロセスの効率を向上させ、量産が可能な造形システムを製品化する()。

図 バインダージェット方式で作製したAl合金製の空冷ヒートシンク(出所:リコー)

図 バインダージェット方式で作製したAl合金製の空冷ヒートシンク(出所:リコー)

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* Siemens Digital Industries Softwareのニュースリリース

 BJTによる3Dプリンティングは、機械加工や鋳造では不可能だった複雑な形状の金属部品の製造が可能なため、今後の需要増加が見込まれる。リコーのBJT技術は、工業用インクジェット印刷のヘッド技術を応用しており、複雑な形状の部品を安定して製造できるという。シーメンスが持つ積層造形固有のオペレーション管理ノウハウを生かし、量産に対応できるプロセスを構築する。

 リコーはまず、シーメンスの産業用ソフト群「Siemens Xcelerator」のうち「Additive Manufacturing Network」を導入した。同機能により、生産の準備から製造、部品配送に至るまでのワークフローを最適化する。併せて、造形機や制御機器からデータを収集するサービス「Brownfield Connectivity」を利用して、品質の安定化と生産の制御に必要な各プロセスの情報収集・蓄積にも取り組んでいる。

 Al合金を用いるBJT造形システムは、主に電気自動車(EV)やその他の電動モビリティー分野での利用を想定する。両社の連携により、BJT技術の早期の商業化を目指す。

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