日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)とキンドリルジャパン株式会社(以下、キンドリル)は28日、日産自動車株式会社が、補修部品システムの入出庫を管理するシステムに、IBM CloudのIaaS「Power Virtual Server」を採用し、8月から運用を開始したと発表した。新システムの構築はキンドリルが支援している。
日産では、補修部品システムの入出庫を管理するシステムにおいて、日本IBMのサーバー製品「IBM Power Systems」を長年に渡って利用し、システムの安定性と信頼性を評価していたという。一方で日産は、ITインフラのクラウドへの移行を進めており、同システム環境の更新にあたってもクラウドへの移行を検討していた。
そこで日本IBMと日産は、これまでに蓄積された既存プラットフォーム資産やOracleなどのソフトウェアポートフォリオを変更することなく、AIXおよびミドルウェアのバージョンを最新化し、クラウド化を実現可能なPower Virtual Serverへの移行を検討。評価および検証作業をキンドリルと実施した。
またキンドリルは、長年にわたるクラウドの構築および移行実績と、IBM CloudやPower VirtualServerの製品ナレッジを生かして、日産や複数の関連ベンダーと協業しながら構築を支援。2021年9月から移行作業が開始された。
そして日産では、8月から、Power Virtual Server環境にて、モダナイズされた新システムでの運用を開始している。この新環境では、ホストシステムや周辺システムとの接続性が維持され、従来の業務プロセスを変更することなく、新システムとしてIBM CloudとPower Virtual Serverを利用することによって、アプリケーションの更新をより柔軟かつ迅速に対応できるようになったとのこと。
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