6月に開催予定だった世界選手権フランス大会は、コロナ禍などで中止された。次回大会に向けた日本代表の強化に欠かせないのが、指導者の育成だった。国内で専用のコーチライセンスが設けられたのは、2018年。日本サッカー協会公認のC級ライセンスを保持し、障害の特性などを学ぶ講義や実技を受講した人が取得でき、取得者は現在、全国に約30人だ。
これまでの経験から、指導者は「選手一人一人の状況を見極め、教えすぎず、選手のペースに合わせる」ことが大切と感じていた。そんな中、日本代表を率いる次世代の人材として期待しているのが、現在鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズと鹿児島県選抜チームで監督を務める
知的障害者サッカー発展の向こうに、さらに大きな夢がある。障害のある人もない人も、一緒になってサッカーを楽しめる環境を作ることだ。その夢に向けて今年、同県サッカー協会内に「インクルーシブ委員会」を設立して委員長に就任した。知的障害だけでなく、視覚障害、脳性まひなど七つの障害者サッカーで選手を育て、互いに連携しながら発展していくことを目指す。
「一人一人に役割があるサッカーは、社会と同じと言われる。どんな障害があってもプレーできるようなスポーツに発展させることが、誰もが生きやすい社会につながる」
熱い思いを胸に、ピッチを走る選手たちを見守り続ける。
(井芹大貴が担当しました)
次回は前熊本県知事・潮谷義子さん(83)を紹介します。
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