1日午前のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇し、心理的に重要な節目である140円を突破した。8月の米ISM製造業景況指数が前月から横ばいを維持し、予想を上回ったことが相場を後押しした。
円は対ドルで一時140円22銭に下落し、1998年8月以来の安値を付けた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.9%高の1307.27となり、過去最高値を更新した。
この日はISM製造業指数のほか、米新規失業保険申請件数でも景気の安定化が示唆され、米国債が下落、長期債を中心に利回りが急伸した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で再度の0.75ポイント利上げを実施する可能性があるとの見方が強まった。
米ISM製造業総合景況指数、8月は52.8で横ばい-予想51.9
米新規失業保険申請、3週連続で減少-2カ月ぶりの低水準 (1)
モントリオール銀行で通貨戦略のグローバルヘッドを務めるグレッグ・アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は、「ドルの強さの下にあるのが、より厚く安定したフローであるならば、あすは引き戻される可能性もある。ただ浅いものになるだろう」と指摘。同氏はドルについてまだ上昇余地があるとみている。
原題:
Dollar Gauge Rallies to Record High as Yen Cracks Key 140 Mark(抜粋)
(第3段落以降を追加し、更新します)
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