【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比824ドル18セント高の3万1501ドル54セント(速報値)で終えた。今月に入って前日までに2300ドルほど下げており、短期的な戻りを期待した買いが入った。消費者の予想インフレ率の低下を示す米経済指標の発表を受け、米連邦準備理事会(FRB)の急速な利上げ観測がやや和らぎ、株買いを後押しした面もあった。
ミシガン大学が24日午前に発表した6月の消費者態度指数(確報値)は50.0と過去最低となった。ただ、同調査で消費者が予想する1年先と5年先のインフレ率が速報値から低下した。同調査の速報値で示された期待インフレ率の高まりは、FRBが6月に大幅利上げを決めた一因になったとされており、利上げ加速への過度な警戒が後退した。
米長期金利の上昇一服も株買いを支えた。米10年債利回りは前週に3.5%に迫る場面があったが、24日はおおむね3.1%台前半で推移した。長期金利が低下すると買われやすいハイテク株の追い風となり、顧客情報管理のセールスフォースが大幅高となったほか、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルも買われた。
前日に下げが目立った景気敏感株にも押し目買いが入った。航空機のボーイングや化学のダウが高い。原油高を受け、石油のシェブロンも買われた。金融株も上げが目立った。前日にFRBが結果を公表したストレステスト(健全性審査)で、すべての銀行が不況時にも最低限必要な自己資本の水準を維持できるとの見解を示し、好感された。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前日比375.427ポイント高の1万1607.620(速報値)で終えた。
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