25日の米株式市場では、荒い値動きの末にS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続伸。取引終了間際の押し目買いが支えた。米国債は続落し、短期債中心に売りがかさんだ。
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S&P500種は前日比0.5%高の4543.06と、日中高値近辺で終えた。ダウ平均は153.30ドル(0.4%)高の34861.24ドル。ナスダック総合指数は0.2%低下し、ナスダック100指数はほぼ変わらず。
今週は経済見通しに対するリスクを見極めようとする動きでボラティリティーが高かったものの、S&P500種は2週連続の上昇となった。
アメリプライズ・ファイナンシャル・サービシズのナンシー・ダウード最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンで今週の取引を振り返り、「短期の動き、またボラティリティーやその日のニュースを過度に気に掛けるべきでないということ」を確認する展開だったと話した。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時22分現在、10年債利回りが11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.49%。政策金利に特に敏感な2年債利回りは2.29%近辺に上昇した。
短期金融市場は米金融当局による年内2ポイントの追加利上げを完全に 織り込んだ。またシティグループのエコノミストは、米当局が今後4回の会合で毎回0.5ポイントずつ利上げを実施するとの予測を示した。
外国為替市場ではノルウェー・クローネが週間ベースの上昇を広げた。サウジアラムコの施設に対するドローン 攻撃が伝わり、原油と石油資源国通貨が上昇した。円は6営業日ぶりに反発したが、今週は2.5%安と大きくドル高・円安が進んだ。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ニューヨーク時間午後4時22分現在、ドルは対円で0.1%安の1ドル=122円19銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.0983ドル。
ニューヨーク原油先物相場は反発。週間ベースでは3週ぶりの上昇となった。欧州連合(EU)はロシア産供給への依存を低下させる方法について議論を続けている。サウジアラビアのエネルギー資産が攻撃を受けたことも材料視された。
グローバルXマネジメントの調査アナリスト、ロハン・レディ氏はアラムコ施設への攻撃は短期的な運営上の混乱を引き起こす可能性が高く、サウジの供給が一時的に減少する可能性があると指摘。「同国で続く広範な地政学的問題は供給減少の長期化につながり、原油価格に上昇圧力をかける可能性がある」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比1.56ドル(1.4%)高の1バレル=113.90ドルで終了。週間では9.20ドル高と、ドルベースでは2011年以降で2番目の大幅高となった。ロンドンICEの北海ブレント5月限はこの日、1.62ドル高の120.65ドル。
ニューヨーク金相場は週間ベースで上昇。ここ4週間では3度目のプラスとなる。ウクライナでの戦争や世界的なインフレ加速を背景に、逃避先資産の金に投資資金が流入した。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時5分現在、前日比0.3%安。週間では1.6%の上昇。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.4%安の1オンス=1959.80ドルで終了。週間では1.3%値上がりした。
原題:Stocks Rise in Late-Day Rally as Treasuries Slide: Markets Wrap(抜粋)
Krone Leads Commodity Currency Rally This Week: Inside G-10(抜粋)
Oil Posts Weekly Gain as Saudi Arabia Hit by Drone Barrage(抜粋)
Gold Set for Weekly Gain as War and Inflation Fuel Haven Demand(抜粋)
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