サッカーの日本代表は24日、ワールドカップアジア最終予選でオーストラリアに勝って7回目のワールドカップ出場を決めました。
ミッドフィルダーの三笘薫選手がおよそ10分間で2点を奪ってもたらした勝利で日本の攻撃の切り札として、存在感をさらに際立たせました。
ベルギー1部リーグのチームでプレーする24歳の三笘選手は鋭いドリブル突破が持ち味で、代表初選出だった去年11月のオマーン戦は後半から出場して決勝点をアシストしていました。
この試合でも攻撃を活性化させる役目を期待されていましたが途中出場も想定されるとして試合前には「流れを変えるプレーを求められている。出場時間がたとえ1分でも結果を残さないといけない」と話していました。
三笘選手の出番が来たのは0対0のまま迎えた後半39分。
引き分けでも出場権獲得が大きく近づく一方、もし負ければオーストラリアに逆転され、グループ3位に転落するという状況でしたが、森保監督は「彼はベルギーで守備もレベルアップしているので攻守に貢献できる。無失点のまま、彼の攻撃力で得点のチャンスが生まれると思った」と送り出しました。
そして三笘選手は出場からわずか5分後の後半44分、右サイドを深くえぐった山根視来選手からのパスに反応して走り込み、右足で値千金の先制ゴールを挙げました。
山根選手と三笘選手は昨シーズン途中まで同じJ1の川崎フロンターレでプレーしていて三笘選手は「山根選手がボールを持った時点でパスが来ると思っていた」とかつての同僚とのコンビネーションは想定できていたことを明かしました。
さらに終了間際には左サイドの高い位置でボールを持つと、いったん止まってボールを保持するそぶりを見せてから相手が近寄ってきたところで急速にスピードを上げてドリブルを開始。
3人をかわしたあと右足で打った強烈なシュートはゴールキーパーの手をはじいてゴールに吸い込まれました。
三笘選手の真骨頂とも言える緩急自在のドリブルから奪った得点でおよそ10分間で2点を奪いました。
三笘選手は「心理的に相手の逆をついてペナルティーエリアに侵入することができた。全部出し切った」と充実の表情を見せました。
味方の動きを予測して連係で崩す力と”個”で突破する技術でオーストラリアを翻弄した三笘選手。
この最終予選に入り日本の1人の選手が1試合で複数の得点をマークしたのは初めてのことでした。
日本が本大会への出場権をつかんだ大一番は攻撃の切り札と期待される24歳がさらに存在感を際立たせた試合にもなりました。
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