[20日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。年初からの下落でナスダック総合が調整局面に入る中、安値拾いの買いも見られたが、終盤にかけて下落に転じた。
主要株価指数は今週の大幅下落を受け、この日はほぼ終日プラス圏で推移していた。
ナスダックは19日に昨年11月に付けた終値での最高値から10%超下落して調整局面入り。20日は昨年6月以来の安値で取引を終え、最高値を約12%下回る水準となった。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「(市場には)確信が全くないようだ」とし、「押し目買いが入ってもすぐに勢いがなくなる」と指摘した。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対応をより積極的に進めるのではないかとの懸念から米国債利回りが急上昇し、特にハイテクなどグロース(成長)株に痛手となる中、今年の米株式市場は困難なスタートとなった。S&P総合500種は年初から約6%下落している。
チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピーター・タズ氏は「1月は多難な時期になりそうだ」とし、「バリュエーションは高く、金利は上昇しており、見通しは不透明だ。数カ月前より不安材料は増えている」と述べた。
S&P500の主要11セクターのうち10セクターがマイナス圏で引け、一般消費財は1.9%下落。公益事業が辛うじて0.1%上昇した。
個別銘柄ではフィットネス機器のペロトン・インタラクティブが約24%急落。需要減少やコスト抑制を理由に一部商品の生産を休止するとの報道を嫌気した。
ネットフリックスは引け後の時間外取引で大きく下落。昨年第4・四半期の新規契約者数が市場予想を下回り、今年初めについても予想より弱い見通しを示した。
一方、保険大手トラベラーズは四半期利益が過去最高となり、株価は3.2%上昇。
石油サービスのベーカー・ヒューズも決算を好感して1.6%高となった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.75対1の比率で上回った。ナスダックでは2.39対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約119億株。直近20営業日の平均は101億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34715.39 -313.26 -0.89 35102.66 35490.20 34670.12
前営業日終値 35028.65
ナスダック総合 14154.02 -186.24 -1.30 14462.85 14642.03 14140.78
前営業日終値 14340.26
S&P総合500種 4482.73 -50.03 -1.10 4547.35 4602.11 4477.95
前営業日終値 4532.76
ダウ輸送株20種 15521.64 -66.44 -0.43
ダウ公共株15種 945.60 +1.04 +0.11
フィラデルフィア半導体 3494.75 -117.44 -3.25
VIX指数 25.59 +1.74 +7.30
S&P一般消費財 1459.92 -28.92 -1.94
S&P素材 541.46 -7.87 -1.43
S&P工業 863.97 -10.83 -1.24
S&P主要消費財 791.89 -5.78 -0.72
S&P金融 648.48 -4.08 -0.62
S&P不動産 294.08 -2.72 -0.91
S&Pエネルギー 486.31 -4.41 -0.90
S&Pヘルスケア 1525.63 -8.94 -0.58
S&P通信サービス 253.05 -2.91 -1.14
S&P情報技術 2761.65 -37.23 -1.33
S&P公益事業 350.69 +0.50 +0.14
NYSE出来高 10.18億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27525 - 265 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27500 - 290 大阪比
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