草津温泉周辺には外装が変色した車が多い
寒くなると行きたくなるものといえばやっぱり温泉です。温泉の中でも、日本三名泉のひとつに数えられる草津温泉は、その泉質の良さから「恋の病以外治せない病はない」と言われるほど。
温泉街は、中心には大量の源泉が湯樋を流れる湯畑があり、その周囲を古風な建物が囲んだ情緒あふれる光景を楽しめます。
季節を問わず、たくさんの人が訪れる人気の観光スポットですが、その草津温泉周辺に停まっている車をよく見ると、エンブレムやグリルなど、メッキパーツが緑や黒に変色した車が多いことに気付いた方は少なくないでしょう。
人にとっては疲れや心を癒やしてくれる温泉ですが、車にとってはよくない効果があるのでしょうか?変色している原因や、草津温泉に車で行った際に注意すべきポイントも紹介します。
強酸性の温泉成分がメッキパーツを腐食させる
草津温泉の源泉は、温泉街中央の湯畑を流れる「湯畑源泉」のほかにもいくつか種類があり、微妙に泉質が異なっていますが、基本的にはどれも強酸性。
低ければ低いほど強酸性となるpH値は2.05を示していて、胃液で1、レモンで2~3、酸性雨で4.5~5であることを考えると、いかに強酸性であるかが分かるでしょう。
鉄の釘を源泉に浸けておくと、一週間程度で溶けてしまうというのだから驚きです。
温泉街やその周辺では、草津の源泉から発生した湯気をたくさん目にすることができますが、この湯気ももちろん強酸性。湯気だけでなく、空気そのものも酸が強いと言われているようです。
こうした環境にある草津温泉の周辺で日常的に使用されている車にも、同様の現象が起きます。
草津温泉の白旗源泉にある祠には、禁止されているにも関わらず硬貨が投げ入れられていますが、投げ入れられている硬貨をよく見ると、銅の比率が多い硬貨ほど変色が著しいです。特に、95%が銅でできてる10円玉にいたっては真っ黒になっています。
銅は、酸化すると緑色に変色する「緑青」というサビが発生。ひどい場合は真っ黒になります。1日や2日であればほとんど問題はないですが、長い期間置いていると緑青が起きやすいようです。
10円玉と同じように、車のエンブレムやグリルなどに使われているプラスチックのメッキパーツは、製造過程で銅が使われていることが多いです。そのため、真っ黒になったり緑色に変色したりする緑青が発生しまいます。
草津温泉周辺で見かける車の外装にこうした変色が見られるのは、温泉成分に含まれる酸が原因となっているのです。
冬場に蒔かれる融雪剤がサビの原因になることも
また、海抜1,200mに位置する草津温泉は、1年間の平均気温は約7度。冬季には-10度以下まで冷え込み、積雪量も100cm以上になることがほとんど。
そのため、道路には雪を溶かすための融雪剤が蒔かれますが、この融雪剤は塩化カルシウムや塩化ナトリウムなど塩分を含んでいるため、これが車の金属部分をサビさせてしまう場合があります。
融雪剤が蒔かれた道路を走ったあとは洗車をして塩分を落としてあげることが大切ですが、寒い中、水を使う洗車をするのは面倒と感じてしまうもの。塩分がついたまま放置されてしまうことで、車がどんどんサビていってしまうのです。
この融雪剤が蒔かれるのは草津温泉に限った話ではないため、冬季に降雪地帯をドライブしたあとは足回りなども念入りに洗車するようにしましょう。
釘を溶かしてしまうような強酸性の環境、そして融雪剤による塩分と、車にとっては厳しい条件が重なる草津温泉。
温泉で疲れをとったあとは、愛車についた塩分や酸をしっかりと洗い流して、自身も愛車も癒やしてみてはいかがでしょうか。
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