第100回全国高校サッカー選手権は10日午後2時5分から東京・国立競技場で決勝が行われ、熊本県勢初優勝が懸かる大津と、3大会ぶり3度目の優勝を目指す青森山田が対戦する。

▽決勝展望

21年度の東西の高体連最強チームがぶつかり合う。青森山田と大津は高校年代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグの東西各地区で戦う実力校同士で、青森山田は東地区1位。対する大津は西地区4位だったが、上位3チームはJリーグの下部組織。高校のサッカー部では最上位。本年度は両地区の優勝チームによるファイナルが新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったこともあり、事実上の“高校年代最強決定戦”といっていい顔合わせになった。

接戦が期待されるが、総合力は選手層含め、青森山田が1枚上とみる。今大会ここまで、青森山田は17得点、大津は13得点といずれもゴールを量産中。ただ大津は準々決勝の前橋育英戦では割り切った戦い方をとり、1点を守り切る戦いで勝ち上がった。

夏の高校総体王者・青森山田相手にどのように試合に入るのか、開始から目が離せない。

選手の新型コロナ感染による関東第一の辞退によって8日の準決勝が急きょ中止となった大津は、日程面で有利との見方もあるが、青森山田は2回戦からの登場だったため、ここまでの試合数は同じ。雌雄を決する一戦となる。

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