【NQNニューヨーク=川上純平】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比66ドル77セント(0.2%)安の3万4297ドル73セントで終えた。26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの積極化を警戒した売りが優勢となった。押し目買いが入って午後に一時上げに転じたが、買いの勢いは続かなかった。
FOMCでは3月の利上げ開始が強く示唆される見通しだ。市場ではその後の継続的な利上げや年央の保有資産の圧縮開始を予想する声が増えており、株式市場に流入する資金が先細りするとの警戒感が株安につながった。ウクライナ情勢の緊迫化も重荷となった。
金利が上昇すると売られやすいハイテク株の下げが目立ち、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが3%下落した。スマートフォンのアップルも安い。25日夕の決算発表を控えていたソフトウエアのマイクロソフトも売られた。
ダウ平均は午前中に一時800ドル超下げたが、午後には持ち直して226ドル高まで上昇する場面があった。日中の高値と安値の差である日中値幅は1045ドルと前日(1270ドル)に続いて1000ドルを超え、不安定な値動きだった。
今月に入り24日までに2000ドル近く下げており、市場では「投資家の買い意欲は徐々に戻ってきている」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声もあった。ただ、投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は前日比4%高い31.1で終え、不安心理が高まった状態とされる20を大幅に上回ったまま。投資家の先安懸念は続いている。
好決算を発表した銘柄には買いが入った。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが9%上昇し、1銘柄でダウ平均を90ドルほど押し上げた。25日朝に発表した決算が市場予想を上回る増収増益となった。前日夕に発表した決算が好感されたIT(情報技術)のIBMも大幅高。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前日比315.835ポイント(2.3%)安の1万3539.295で終えた。主力株は軒並み売られ、ネット通販のアマゾン・ドット・コム、検索サイトのアルファベット、交流サイトのメタプラットフォームズはいずれも3%下げた。半導体の英アーム買収を断念する方向だと伝わった半導体のエヌビディアが4%下落した。
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