順調にキャリアを積み重ねていたが、それが2つの事件でうそのようにどん底に落ちた。まず2015年6月のドーピング検査で陽性となった。韓国代表へのデビューを前に、「ひげがあったらかっこいい」と思って育毛剤を買って顔に塗ったのだが、そこにステロイドが含まれていたため陽性になったという。「意図的ではなかった」という主張が認められたが、2年の出場停止処分を受けた。問題はそれから2カ月後に起こした飲酒運転だった。これがカン・スイルのサッカー選手としてのキャリアを完全に揺るがしてしまった。警察に摘発された直後、助手席にいた同乗者と席を変えた事実が取調べによって明らかになった。所属チームの済州ユナイテッドから「任意脱退」の処分を受けた。済州ユナイテッドが処分を撤回しなければ韓国で選手生活はできなくなる。 何を思って警察をだまそうとしたのかわからなかった。「1回の過ち(ドーピング検査での陽性)で萎縮していました。一瞬の恐怖から判断力がマヒしたようです。愚かな行為でした。何かのせいにしたかったですが、100%自分の過ちでした」。一度ため息をついてから言葉を続けた。「何よりも取り戻したい瞬間です。キラキラ輝いていた時に自分の手で大切なものを全て足蹴にしました。今もあの時のことを思い出すと手足がしびれるほど後悔します」 「任意脱退」の処分を受けての自粛後、2017年から今年まで日本とタイを行き来しながらプロ選手として生活を続けた。当時毎日書いていた日記には「自分はなぜこうなったのか」という自責の念と「今最善を尽くそう」という誓いが書かれていた。毎年末に済州ユナイテッドに手紙と電話で謝罪の思いを伝えていたところ、昨年12月に「任意脱退」の処分が撤回された。さらに今年3月には安山グリナースに入団できた。グリナースの関係者は「毎日のように激しく議論したが、カン・スイル選手に直接会った担当者が強く訴えたので受け入れを決めた」「後輩たちを引っ張るロッカールームでのリーダーの役割をしっかりと果たしている」と伝えた。
からの記事と詳細 ( サッカー:6年ぶりに復帰した問題児カン・スイル、ゴールを決めた後に「謝罪セレモニー」(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース - スポーツナビ )
https://ift.tt/3D5DUmQ
No comments:
Post a Comment