昨季セリエA王者インテル・ミラノは9月30日、20-21年の会計年度にイタリアサッカー界で過去最高額となる2億4560万ユーロ(約319億円)の損失を出したと発表した。

ユベントスが今年9月上旬に2億1000万ユーロ(約273億円)の損失を発表していたが、それを上回った。

インテル・ミラノは声明の中で、新型コロナウイルスによる大きな影響があったと説明。損失の多くは、試合の無観客開催や、スポンサーの減少によるものだとした。

ESPN電子版によると、インテルの親会社の蘇寧電器(中国)も経営面で打撃を受けており、クラブは米投資企業オークツリーから2億7500万ユーロ(約358億円)のローン借入を余儀なくされたという。

このような状況の中で、昨季チームを優勝に導いたコンテ監督は去り、DFハキミはパリ・サンジェルマンへ、FWルカクはチェルシーへ、それぞれ移籍した。

インテルはクラブの経営を安定させるため「Socios.com」と手を組み、ファン・トークン(購入するとチームが行う投票などに参加できる権利や、グッズを入手できる権利などを得られる暗号資産)も発行している。