28日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比100円41銭(0.33%)安の3万0139円65銭で終えた。前日の米半導体関連銘柄の下落を受け、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄の下げが目立った。
前日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が0.24%下げた。半導体製造装置メーカーの下げが大きく、東京市場でもアドテストや東エレクといった半導体関連銘柄の売りに波及した。
グロース(成長)株の一部も売られ、日経平均は下げ幅が200円を超え、3万0000円近辺まで下落する場面があった。市場では「不動産市場を巡る不透明感から中国経済の減速が意識され、積極的な買いを入れにくいムードもある」(アセットマネジメントOneの清水毅調査グループ長)との見方があった。
もっとも、下値では値ごろ感が出たとみられた銘柄には買いが入った。外国為替市場では円安・ドル高が進み、自動車など輸出関連株の一角も買われた。国内の経済活動が正常化に向かうとの見方から、百貨店や鉄道の一部も上昇した。
JPX日経インデックス400は続落。東証株価指数(TOPIX)も続落し、0.48%安だった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7534億円、売買高は6億8991万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1440と、全体の6割超を占めた。値上がりは657、変わらずは89だった。
川崎汽や郵船など海運株は大幅安。エムスリーやサイバーが下落し、キッコマンも売られた。一方、日揮HDやマツダ、エーザイは上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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