新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンの未使用瓶39本から金属とみられる異物が見つかった問題で、厚生労働省は1日、異物はステンレスと特定され、ワクチン製造機械の部品の一部とみられると発表した。
同省によると、異物は8月中旬~下旬に、東京、埼玉、茨城、愛知、岐阜の5都県の大規模接種や職域接種の8会場で、製造番号「3004667」のワクチンから見つかった。
国内流通を担う武田薬品工業によると、このワクチンは、スペインの委託企業が製造。ワクチンの瓶にゴム栓を取り付ける機械に不具合があり、ステンレス製の部品同士が摩擦を起こし、粒子状のステンレスが瓶内に入ったという。
厚労省によると、ステンレスは、心臓の人工弁など医療機器に使われる素材。コロナワクチンは筋肉注射で、仮にワクチンと一緒にステンレスが筋肉内に入っても医療上のリスクは低いとしている。
異物が見つかったワクチンと同じ機械でつくられた製造番号「3004734」「3004956」のワクチンも合わせた約162万回分は全国約900会場に配送されており、同省はすでに各会場に使用中止を要請。武田薬品工業は三つのワクチンの自主回収を進める。
製造番号「3004734」のワクチンを巡っては、国内で接種をした2人が死亡している。武田薬品工業は1日に発表したコメントで、「(接種と死亡は)相互の関係なく、偶発的に生じたものと考えられる。調査は緊急性、透明性をもって誠実に進められている」としている。
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