東芝は24日、昨年度の有価証券報告書を公表し、車谷暢昭前社長らに対する一部報酬の支払いを留保すると明らかにした。 不公正な運営が指摘された昨年7月の定時株主総会をめぐり、東芝は今後、第三者を交えた真相究明を行う予定。その対応が完了した後に支給するかどうかを判断するとしているが、留保する分の「全部または一部が支給されない可能性がある」とも指摘している。 東芝によると、留保するのは車谷前社長の業績連動報酬3100万円。25日に退任予定の豊原正恭副社長ら執行役2人の業績連動報酬も同様に留保する。 車谷前社長は4月、英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズによる東芝の買収提案で生じた経営の混乱を受けて辞任。綱川智会長が社長に復帰した。
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