【NQNニューヨーク=横内理恵】23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=110円90銭~111円00銭で取引を終えた。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大を手がかりとした円売り・ドル買いが優勢だった。欧州・アジア市場からの流れを引き継いだ円売りもあった。
円は米東部時間の早朝に111円10銭と2020年3月以来の安値を付けた。米10年債利回りが一時前日比0.03%高い1.49%まで上昇し、ニューヨーク市場でも円は売られた。米株式市場でナスダック総合株価指数が連日で過去最高値を更新し、市場参加者が運用リスクを取りやすい地合いが続いていることも「低リスク通貨」とされる円の重荷となった。
前日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言がハト派寄りと受け止められ、円の買い戻しにつながった。ただ23日にはアトランタ連銀のボスティック総裁が自身の利上げ予想開始時期を2022年に前倒ししたと明らかにした。市場では「FRBがいずれ量的金融緩和の縮小を議論し始めるとの見方に変わりはない」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声もあり、円買いは続かなかった。
ニューヨーク市場での円の安値は111円01銭、円の高値は110円69銭だった。
円は対ユーロで3日続落し、前日比15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=132円25~35銭で取引を終えた。ナスダック指数などの上昇を受け、幅広い通貨に対して円が売られた。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落し、前日比0.0015ドル安い1ユーロ=1.1920~30ドルで終えた。ユーロ圏やドイツの6月の購買担当者景気指数(PMI)速報値の改善を受けてユーロは買いが先行した。米長期金利が上昇したこともあり、次第にユーロ売り・ドル買いが優勢になった。
ユーロの安値は1.1920ドル、高値は1.1970ドルだった。
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