
「個で局面を打開でき守れる強さがある」
大きな舞台へ臨む上で何度も見聞きしてきた、サプライズ的な選手の選出はなかった。というよりも、周囲を驚かせる必要がほとんどなかったと言うべきだろう。 答えは登録メンバーの半分にあたる、総勢9人を数えるヨーロッパ組の顔ぶれにある。過去の五輪で最多だった2012年ロンドン五輪の6人を更新したが、直近の活動で招集されていたDF菅原由勢(AZ)やMF遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)、MF食野亮太郎(リオ・アベ)が選外になるほど最終的なメンバー選考は熾烈さを極めた。 JFAの公式YouTubeチャンネル、JFATVでメンバー発表をライブ配信。その後にオンラインによる質疑応答に臨んだ森保監督は、ワールドカップなどの23人と比べて登録メンバーが18人と少ない五輪での選考ポイントを3つに分けて説明した。 「まずは個で局面を打開できて、守れる強さを持っている選手たちであるということ。プラスしてチームのために、仲間のために走って戦える選手を選ばせてもらった。そうしたスペシャルなものもあるが、東京五輪は過密日程や酷暑のなかで戦うことが予想されるので、複数のポジションでプレーできる選手たちも選ばせてもらいました」 ヨーロッパ組では左サイドバック、センターバック、ボランチでプレーできる中山雄太(ズヴォレ)、センターバックとボランチの板倉滉(フローニンゲン)、右サイドバックとセンターバックの橋岡大樹(シントトロイデン)らが、指揮官が重視した複数のポジションでプレーできるポリバレントな選手となる。 さらに国内組では左サイドバックとしても新境地を拓くアタッカーの旗手怜央(川崎フロンターレ)、サイドハーフも務めるFW前田大然(横浜F・マリノス)、緊急時にはサイドバックもできる相馬勇紀(名古屋グランパス)が加わった。 個の力を持つ久保や堂安、DF冨安健洋(ボローニャ)、MF三笘薫(川崎)、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)らを、オーバーエイジの3人が濃密な経験と大きな存在感を介してけん引する。オンライン会見に同席したJFAの反町康治技術委員長は、メディアから問われた「ノルマ」という表現を嫌いながらもこんな言葉を残した。
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