2021年04月06日00時12分
三菱UFJ銀行の半沢淳一・新頭取は5日までにインタビューに応じ、東京・丸の内にある三菱UFJ銀行本店が入る本館ビルを約40年ぶりに建て替え、グループの銀行、信託銀行、証券会社の本社機能を集約する構想を表明した。半沢氏は1日付で就任。「一つの建物に集まることでグループの総合力を上げたい」と意欲を示した。建て替えに向けた詳細な設計を2022年度までに終える計画で、集約完了は24年度以降になる見通し。
本館は、旧三菱銀行時代の1980年に完成。現在は、銀行と、持ち株会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の本社が入居している。三菱UFJ信託銀行や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などは、東京都千代田区内の別の場所に本社を置いている。
半沢氏は、銀行と証券の顧客情報共有などに関する規制緩和も視野に、本社の集約を通じて「スピード感を持って一体的な提案ができるようになる」と指摘。グループ全体で施設の維持・運営コストを削減できるとの認識も示した。
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