米 スターウッド・キャピタル・グループは2日夜、国内不動産投資信託(REIT)の インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人を買収すると 発表した。実現すれば1700億円規模になる。
発表によればスターウッドはインベスコREITの全発行済投資口の取得を目指し、1口当たり2万円で公開買い付けし、非上場化する計画を明らかにした。発行済み投資口880万株で試算すると約1760億円。管理する投資会社と共同で取得済みの約5.1分%を差し引くと約1670億円となる。
スターウッドは世界の不動産やエネルギーインフラ投資に特化した運用会社。2日に提出した大量保有報告書の中で、インベスコの非公開化により「一連の重要提案行為等を行う」予定だとしている。
インベスコの株価は2日終値で1万7650円で、 時価総額は1554億円だった。インベスコへ電話取材を試みたが、休日のためコメントを得られなかった。
スターウッドは発表文で、新型コロナウイルスの感染拡大が招いたオフィス物件に対する需要動向の構造的混乱の中、十分な資本力の裏付けを持ち非上場化された方が、賃貸契約の改定・更新や資本構造の最適化などの問題に積極的に取り組むことができると指摘した。
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