菅義偉首相が8日午前9時過ぎから、参院予算委員会の集中審議に出席しています。首都圏4都県で延長した新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言や、首相の長男らによる総務省幹部への接待問題などをめぐり、野党の質問や追及にどう答えるのか。タイムラインで速報します。
拡大する参院予算委の開会前に言葉を交わす(左から)菅義偉首相、麻生太郎副総理兼財務相、河野太郎行政改革相、田村憲久厚生労働相=2021年3月8日午前8時53分、恵原弘太郎撮影
13:15
議員はなぜ男性ばかり? 中学生の質問、首相の答えは
議員はなぜ男の人ばかりなのですか。もっと若い人もいた方が良いと思います。どうして女の人や若い人がいないのか。それについてどう考えていますか――。
立憲民主党の宮沢由佳氏は質問の最後に、山梨県の中学生から「菅義偉首相にぜひ聞いてほしいと頼まれた」と首相に尋ねた。
首相は中学生の問いについて、「神髄をよくわかっている人なのかなという思いであります」と笑みを浮かべて答弁。「参考にしてこの国を造っていきたい」などと述べた。
拡大する参院予算委で質問する立憲民主党の宮沢由佳氏=2021年3月8日午前11時20分、恵原弘太郎撮影
13:10
男女共同参画センターの予算減 丸川氏「憂慮すべき状況」
立憲の宮沢由佳氏は「今日は国際女性デーでもある」として、女性の社会教育などのため各地に設置されている男女共同参画センターを取り上げた。
宮沢氏は2002年に約1億6700万円だった各都道府県のセンターの平均予算額が、昨年には半分以下の約7800万円に減ったと指摘。丸川珠代・男女共同参画担当相はセンターについて「女性に寄り添った相談対応、企業や団体の女性リーダー育成などの拠点として非常に重要な役割を担っている」とし、「地方自治体の予算としては年々減ってきている状況であり、(センターの)数も若干ながら減っており、非常に憂慮すべき状況にある」との認識を示した。
13:00
午後の論戦スタート
参院予算委員会が再開され、午後の論戦が始まった。
11:54
午後1時に再開
参院予算委員会は午前の質疑を終え、休憩に入った。午後1時に再開する予定。
11:40
コロナ室の残業時間、官房長官「かなり異常だ」
西村康稔経済再生相のもとで新型コロナウイルス感染症に関する政策立案などを担う内閣官房の対策推進室の残業時間をめぐり、今年1月に最も長い職員が約378時間にのぼったことについて、加藤勝信官房長官は8日午前の記者会見で「かなり異常だと感じた」と指摘した。
加藤氏は「しっかり残業手当を支払われていくことを河野太郎・国家公務員制度担当相も各大臣に要請しているので、各省庁でそうした対応がとられると思う」と説明。「実態把握などを政府全体として取り組んでいる。国家公務員の超過勤務の縮減を通じ、働きやすい環境をつくることにより、公務員一人ひとりが能力を十分に発揮し、国民の期待に応え得る環境をつくっていきたい」と語った。
11:35
西村氏、コロナ室「特定の人に業務が集中してしまった」
西村康稔経済再生相のもとで新型コロナウイルス感染症に関する政策立案などを担う内閣官房の対策推進室(コロナ室)で、「過労死ライン」の月80時間を大幅に超える超過勤務の実態が指摘されている問題で、西村氏は同室に業務の改善を指示したことを明らかにした。
立憲民主党の宮沢由佳氏の質問に対する答弁。野党議員の質問主意書への政府答弁書によると、コロナ室の昨年11月~今年1月の平均残業時間は11月が約69時間、12月が約77時間、1月が約122時間。1月に最も多く残業した職員は約378時間に及んだ。
西村氏は「コロナ室の職員は、徐々に人員増強している」としつつ、「できる限り残業は少ない方がいい。特に特定の人に業務が集中してしまったような実態があるようだ」と述べ、事務方に業務の改善を指示したと説明。「国全体として残業時間の上限を設けて健康管理、効率よくワーク・ライフ・バランスもしっかりとっていく方針で臨んでいる。コロナ対応においてもそうしたこともしっかり頭に置きながら取り組んでいく」と答弁した。
また、菅義偉首相も「人数がどうしても必要ならば、充足して極端に偏ることないようにしたい」と述べた。
拡大する参院予算委で立憲民主党の宮沢由佳氏の質問に答弁する西村康稔経済再生相=2021年3月8日午前11時36分、恵原弘太郎撮影
11:30
NTT社長、参考人出席を要求 与野党合意
自民党と立憲民主党の国会対策委員長が国会内で会談。総務省幹部らがNTT側から接待されたと報じられた問題をめぐり、NTTの澤田純社長に参院予算委員会への参考人としての出席を求めることで合意した。具体的な日程は、8日中に決める方針。
11:15
経産相、原発汚染水の処分「適切なタイミングで判断」
東京電力福島第一原発の敷地内でたまり続けている処理済み汚染水の処分方針を巡って、梶山弘志経産相は「敷地が逼迫(ひっぱく)する中、いつまでも方針を決めずに先送りできない。適切なタイミングで政府として判断し、責任を持って結論を出したい」との考えを示した。
汚染水を巡っては、菅義偉首相が6日に福島県を訪れた際、「いつまでも先送りするべきでない」と述べつつ、「適切な時期に政府が責任を持って処分方針を決定したい」と記者団の質問に答えている。梶山氏はこの首相発言をなぞるにとどめ、具体的なタイミングには踏み込まなかった。
立憲の木戸口英司氏の質問に答えた。
拡大する参院予算委で立憲民主党の木戸口英司氏の質問に答弁する梶山弘志経済産業相=2021年3月8日午前11時18分、恵原弘太郎撮影
10:55
東日本大震災の追悼式、来年は
東日本大震災から10年となる今年限りで、国は政府主催の追悼式を終える方針だ。参院予算委員会で立憲民主党の木戸口英司氏は「震災伝承とともに、追悼行事も引き続き行っていくことが重要だ」として、来年以降も開催するよう求めた。
今年の追悼式は国立劇場(東京都千代田区)で開催される。木戸口氏は被災3県に建設される国営の追悼施設を会場として、「政府主催や、政府と地元自治体の共催による追悼式典を検討する考えはないか」と菅義偉首相に質問した。
首相は「来年以降の開催方式について、いまご指摘いただいた国、地方が連携をしてどのような形で行うことがいいのか、政府として十分に検討したい」と答弁した。
拡大する参院予算委で質問する立憲民主党の木戸口英司氏=2021年3月8日午前10時35分、恵原弘太郎撮影
10:30
首相、武田総務相の更迭を否定「省を立て直して」
立憲民主党の木戸口英司氏は質問の冒頭で、総務省幹部らがNTT側から接待された問題に関する中間報告について「内容が不十分じゃないか」と指摘した。8日付で谷脇康彦総務審議官が大臣官房付に事実上更迭された理由についても説明を求めた。
武田良太総務相は今回の事案について「重ねておわびを申し上げたい」と陳謝した。
中間報告について「この事案が(週刊誌報道で)表に出た段階で調査チームがすぐに調査に踏み切った」と説明。内輪の調査ではなく検事経験者も入れた調査をしているとしたうえで「事実関係を積み上げるのに時間を要する。拙速にやることで不安定な証言を国会に報告することは避けなければならない」などと答弁した。
また、谷脇氏を事実上更迭したことについては、「この事案によって行政に対する信頼・信用を失墜させた。総務審議官というポストは重要・重大な責任を負うポストであり、部下に対しても範を垂れるべき地位にいるもの」と説明した。
だが、木戸口氏は同省の調査について「週刊誌報道の後追いじゃないか」などと対応の不十分さを指摘し、「責任をとるべき政治家は大臣」として武田総務相の責任をただした。
武田氏は「ご指摘は重く受け止めたいと思う」としつつ、「いま私が果たすべき責任は、この事案に対する真相を徹底的に究明すること。そして再発防止策を徹底に築き上げること。そして一刻も早く国民の信頼を取り戻すこと」と答弁。自らの政治責任への言及は避けた。
この武田氏の答弁に木戸口氏は「調査が信頼できない。すでに責務が果たされていない」と批判。野党席からは「そうだ、そうだ」という声が上がった。
木戸口氏はさらに、菅義偉首相…
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