豊田合成は、東北地域での自動車部品の生産体制強化を目的に、トヨタ自動車東日本が所在する宮城県黒川郡大衡村に新工場を設立すると発表した。
新工場は生産子会社である豊田合成東日本(宮城県栗原市)の分工場として設立し、2021年4月に着工、2022年夏頃からラジエータグリルなど大型の樹脂塗装製品の生産を開始する予定だ。
豊田合成では、トヨタ自動車グループが中部・九州に次ぐ国内第3の自動車生産地と位置付ける東北にて、これまでエアバッグやウェザストリップなどを生産してきた。今回、新たに内外装部品を生産する自社工場を設立し、同社の主要製品の生産体制を強化することで、コンパクトカーを世界中に届ける同地域でのモノづくりを支えていく。
新工場の設立により国内生産3極体制を充実させ、同社が国内の他の地域から供給していた大型の樹脂塗装製品を顧客の近隣で生産することで競争力の向上を図る。
なお同社グループで国内15番目となる新工場は、最新の塗装設備や協働ロボットなどの導入による効率的なモノづくりを追求するとともに、再生可能エネルギーの活用など環境にも配慮した最先端工場として設立する。
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