自動運転レベル4のへむけ、技術や制度が更新されていくクルマ業界。そのクルマの世界のあとを追うように、鉄道分野も自動運転にむけた動きが各地でみえてきた。
日本信号はインド デリーメトロ8号線が GoA 4 レベル完全無人運転に貢献し、JR九州 香椎線でも高機能ATOによる自動列車運転の実証実験を始めた。
こうしたトレンドのなか、きょう1月20日から東京ビッグサイトで始まったオートモーティブ ワールド(1月20〜22日開催)では、自動運転、電子化・電動化、コネクティビティ、軽量化といったテーマの技術が並ぶなか、鉄道分野にも入り込む最新技術もあった。
たとえば産業用コネクタ専門商社のソルトン(横浜市港北区)。同社は欧州鉄道規格(難燃性規格)EN45545-2 同-3 同-4などをクリアした高速伝送LANコネクタや、連結器まわりケーブル、スイス鉄道事業者に納入している高電流コネクタ、電気回生ブレーキまわりのソケットなどを展示。
欧州の鉄道車両にも、車内無線LANが普及し、さらに高速伝送や高密度化する流れに対応しているという。
同社は「これまでの実績で積んできた技術をさらにみがき、欧州へと自社製品を売り出す国内車両メーカーやサプライヤーに、提案していきたい」と意気込む。
また、ニコン・トリンブルは、位置測位0.02ミリ、収束時間1~2分以内という精密単独測位 PPP(Precise Point Positioning)や、マルチ衛生を同時にトラッキングできる3周波対応 GNSS(Global Navigation Satellite System)を、「従来の農業や建設、測量のマーケットから、国内外の鉄道や水道、電気へ展開したい」と伝えていた。
さらに鋳造・鍛造技術や、軽量化といった、クルマや鉄道に共通する最新技術もいろいろ展示。アプライドデザイン(東京都文京区)は、鉄道車輪のローリングについて、どうプレスし、どう加工したら最適かを判断するシミュレータを紹介していた。
オートモーティブ ワールドは1月22日まで東京ビッグサイトで開催。開催時間は10:00~18:00。最終日のみ17:00まで。
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