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Monday, December 7, 2020

最高額のブラジル人は誰だ? サッカー選手市場価値ランキング11~15位。久保建英の最大のライバル、A代表未出場の実力者も - フットボールチャンネル

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100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高いブラジル人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※成績は12月7日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

2020年12月08日(Tue)6時20分配信

シリーズ:編集部フォーカス
text by 編集部 photo Getty Images
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15位:久保建英と同い年の超逸材

ロドリゴ
【写真:Getty Images】

FW:ロドリゴ(ブラジル代表/レアル・マドリード)
生年月日:2001年1月9日(19歳)
市場価値:4500万ユーロ(約54億円)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点3アシスト

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 もともとは左サイドでのプレーを得意とするウィンガーだが、1歳上の先輩ヴィニシウス・ジュニオールがいるため、レアル・マドリードでは右ウィング起用が多い。それでもヴィニシウスと違うのは、視野が広く、柔軟性があってプレーの幅が広い点だ。

 ドリブルだけに頼らず、相手の出方を見極めながら狭いスペースを攻略し、決定的なラストパスを通すテクニックの精度も高い。今季も途中出場メインだが、すでに3アシスト。当たり負けしがちなフィジカル面を強化できれば、ゴールもアシストも激増するだろう。将来的にはマドリーで同い年の久保建英とライバル関係になるかもしれない。

14位:シメオネ流で開花した左SB

レナン・ロディ
【写真:Getty Images】

DF:レナン・ロディ(ブラジル代表/アトレティコ・マドリード)
生年月日:1998年4月8日(22歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
今季リーグ戦成績:5試合出場/0得点1アシスト

 昨夏、アトレティコ・マドリードに加入したばかりの頃は欧州サッカーのプレースピードについていけず、守備面での拙さも散見された。デビュー戦となったヘタフェ戦では70分間で2枚目のイエローカードを提示されて痛恨の退場も味わっている。ところが驚くべきスピードで適応すると、いまや左サイドバックとして絶対的な地位を築くまでになった。

 攻守に献身的でポジショニングがよく、積極的なオーバーラップから精度抜群のクロスを打ち込む。ただ、今季はやや精彩を欠き、センターバックが本職のマリオ・エルモソやセントラルMFを主戦場とするサウール・ニゲスが左サイドバックとして起用される試合もある。それでも昨季後半戦のようなパフォーマンスを取り戻せれば、間違いなくアトレティコの今後を長く支える存在になれるはず。ブラジル代表のレギュラーにも定着しつつあり、将来性は非常に高い。

13位:超絶ドリブルで魅せる突貫小僧

ヴィニシウス・ジュニオール
【写真:Getty Images】

FW:ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表/レアル・マドリード)
生年月日:2000年7月12日(20歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/2得点1アシスト

 レアル・マドリードに加入して3シーズン目を迎えるが、潜在能力への高い評価と裏腹に、やや伸び悩みだ。ドリブルを始めると周りが一切見えなくなってしまう悪癖は一向に改善されず、常にフルスロットルで仕掛けるせいでフィニッシュの雑さが取れず精度を欠く。ブレーキが効かずに大事な場面で体勢を適切にコントロールできないのである。

 今季はカリム・ベンゼマが、同僚のフェルラン・メンディに「あいつにはパスを出すな」とささやいたことで、ヴィニシウスとの確執が取りざたされたほど、独善的なプレーが目立つ。とはいえパスをつなぐサッカーが隆盛を誇る現代において、対面する相手をぶっちぎることを流儀とするプレースタイルは異質で、単独突破の打開力は圧巻。相手にとって今以上に脅威となるには調子の波を小さくし、周りを使う術やボールを持っていない時の賢さを身につける必要があるだろう。

12位:ゴール前に立ちはだかる壁

ジエゴ・カルロス
【写真:Getty Images】

DF:ジエゴ・カルロス(ブラジル代表/セビージャ)
生年月日:1993年3月15日(27歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/0得点0アシスト

 ブラジル代表初招集は今年11月で、いまだデビューできていないのが信じられないほどの実力者だ。2019年夏までフランスのナントでプレーしており、セビージャ移籍で欧州4大リーグ初挑戦。無名時代の長かった隠れた逸材は、スペインで獅子奮迅の活躍を披露してトップレベルの実力を世界に知らしめた。昨季終盤の中断明けはややミスが増えたものの、強靭な精神力を発揮してすでに復調している。

 身体能力が非常に高く、空中戦はほぼ無敵。圧倒的なスピードは広範囲のカバーを可能にし、センターバックのポジションから「壁」のごとき威圧感を放つ。戦術理解度も高く、足もとの技術も安定していてビルドアップにも貢献できるのは鬼に金棒。セビージャに復帰したモンチSD(スポーツディレクター)の目利きが見出した、昨夏最大の補強だった。EL制覇においても大きな役割も果たしており、獲得に要した移籍金1500万ユーロ(約18億円)は格安だったと言う他ない。

11位:マンCを支える最後尾のロケット砲台

エデルソン
【写真:Getty Images】

GK:エデルソン(ブラジル代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1993年8月17日(27歳)
市場価値:5600万ユーロ(約67億円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/11失点

 同世代にアリソン・ベッカーという強大なライバルがおり、ブラジル代表でのキャップ数はなかなか伸びないが、世界最高峰の実力に疑いはない。最大の武器は左足から放つ矢のようなフィードだ。キックにはパワーがあり飛距離は抜群、加えて狙ったところに確実に落とす精度も備える最強の“砲台”だ。

 エデルソンのロングフィードが直接ゴールにつながり、アシストがつくことも。もちろんGKとして不可欠なセービング能力もトップレベルにふさわしいもので、短いパスでも攻撃の組み立てに関わりながら、積極的な飛び出しで広範囲をカバーすることもできる。ディフェンスラインの背後に広大なスペースができるマンチェスター・シティの攻撃的なサッカーにはうってつけの守護神なのである。

【了】

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