30日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前週末比22円20銭(0.08%)高の2万6666円91銭で前場を終えた。27日の米株高を背景にグロース(成長)株を中心に買いが入り、指数を押し上げた。ただ、高値警戒感から利益確定売りも出て下げに転じる場面があった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落した。
日経平均の上げ幅は一時180円を超え、取引時間中として約29年半ぶりの高値を付けた。前週末にハイテク比率が高いナスダック総合株価指数が過去最高値を更新したことで、半導体関連株や電子部品株などが資金を集めた。中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の改善を受け上海総合指数が上げていることもプラス材料となった。
一方で足元の上昇から短期的な過熱感は強く、直近で上昇が目立ったバリュー(割安)とされる景気敏感株には利益確定売りが出て下げに転じる場面もあった。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「海外投資家を中心に先高観は強く下げたところで押し目を買う動きも強い」と指摘した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2122億円、売買高は5億9128万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は659と、全体の約3割。値下がりは1449、変わらずは68だった。
個別では日電産、エムスリー、村田製、ネクソン、ダイフクが買われた。信越化、東エレク、SUMCOなど半導体関連株も高い。一方、トヨタ、アステラス、大和ハウス工業などは売られた。
30日、東証2部市場に新規上場したバリオは9時7分に、公開価格(2250円)を100円(4.4%)下回る2150円で初値を付けた。午前終値は2195円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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