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Saturday, July 11, 2020

BOEが重要部品まで自給?…素材・部品・設備で台頭する中国 - 朝鮮日報

BOEが重要部品まで自給?…素材・部品・設備で台頭する中国

 (ケース1)液晶ディスプレー(LCD)で韓国を抜き、世界首位に浮上した中国最大のディスプレー企業、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)は最近、クアルコムの指紋センサーを採用した有機発光ダイオード(OLED)ディスプレーを生産すると発表した。まだ道のりは遠いが、BOEはOLEDでも韓国に追い付き、そこに搭載される全てのセンサーも自給することを目標に掲げている。

 その中心には中国政府の大規模な支援を受けている子会社、北京京東方伝感器がある。既にBOEの液晶パネルに使われるセンサーの大部分を納入しており、OLED関連技術の準備を急いでいる。中国版の素材・部品・設備育成戦略である「工業強基」事業「一条竜」プロジェクトの模範育成対象に昨年指定された。

 (ケース2)米中対立の長期化を受け、中国では最近、聚光科技という半導体検査設備業者が頭角を現している。先端設備の供給が途絶える懸念が高まり、同社が保有している気体レーザーなどを活用した検測設備を半導体生産に活用することを目指している。

 米中の技術覇権争いの背景となった中国の産業政策「中国製造2025」。部品、中間財の70-80%を独自に生産、供給し、2035年には先進国(日本、ドイツ)を抜き、中国が製造業大国から製造業強国の座に就くという野心に満ちた計画だ。

 「中国製造2025」のうち、重要課題とされる半導体の自立はよく知られているが、5大重点事業に含まれている「工業強基」に対する理解は不十分だ。工業の基礎的な力を強化するという工業強基は、簡単に言えば中国版の素材・部品・設備育成戦略だ。

 中国の素材・部品・設備分野での野心は15年5月に「中国製造2025」が発表される以前の13年から本格化した。中国工業情報省は当時、「工業強基専門プロジェクト行動展開に関する通知」を発表し、▲重要基礎素材▲重要基礎部品▲先進基礎工程▲産業技術基礎--という「4つの基礎」で中核企業を育成する企業の選別を進めた。工業強基プロジェクトは政府に代わり、国家製造業革新センターが司令塔の役割を果たしている。

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