- 2020/06/19
- MotorFan編集部 北 秀昭
複雑に入り組んだエンジン周りに注目!縦型エンジン搭載のエイプ100が、独自の後付けターボチャージャーシステムによって超ヘビーなフォルムにチェンジ。月刊モトチャンプ誌で行われたミニバイクドラッグレース「SS1/32mile(50.29m)」を3秒台で激走するエイプ100改をご紹介しよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●岩島浩樹(IWASHIMA Hiroki)
※4MINIチャンプ7より(2004年発売)
※この記事は4MINIチャンプ7(2004年発売)を元に再編集したものです。情報は掲載当時のものとなります。
ヘビーな外観だけでなく、ターボのしくみや加速力も超本格派
ベースマシン:エイプ100 オーナー:ターボおじさん
オーナーはモンキーのターボチャージャー仕様(写真のモンキー改)で4Oクラスに出場し、3秒733を記録して2003年4Oクラスの年間チャンピオンに輝いたターボおじさん。
ターボチャージャーとは、排圧によってタービンを回し、より多くの混合気を押し込んでパワーアップさせるシステムのこと。
写真のエイプ100改は、スズキの軽自動車スポーツ「アルトワークス」のターボユニットを流用装着し、独自に考案した、小排気量車ならではのチャンバーシステムを採用。
上記に加え、ホンダの軽自動車「アクティ」用の純正触媒を新たに装着。これにより、未装着時よりも低・中速域でのトルクの伸びを飛躍的に向上させている(触媒本体がマフラーを加熱し、排気ガスの脱げがアップする)。
「ホンダのゼロハンスポーツモデル・CB50の血統を継承したエイプ100のホンダ縦型エンジンは、とにかく頑丈。モンキーなどのカブ系横型エンジンよりも、ターボチューンには向いているかも?」と話すのは、エイプ100改をカスタマイズした、ベテランの四輪整備士でもあるオーナー氏。
エイプ100改のエンジンは、エイプ100用をベースに115ccにボアアップ。前後ホイール・前後ドラムブレーキ・スイングアーム・フロントフォークなどの足周り、ガソリンタンク・ヘッドライト・サイドカバー・前後フェンダー・Wシートなどの外観は、基本的にノーマルのままとしている。
『SS1/32mile』のステージにおいて、このエイプ100改は、5000回転あたりからターボが効き始めると、タコメーターの針は1万4000回転まで一気に跳ね上がるという、超過激な走りを披露。ブースト圧は0.8kg(モンキー改は0.3kg以上)に設定済みだ。
撮影時、このエイプ100改のタイムは、3秒833を記録。記録的には3秒前半をマークする2スト勢には及ばないが、ブースト圧が高まる後半25mでの怒涛の加速力は、見る者を思わず「ええ……何コレ……」と絶句させてしまうほどの驚異的なもの。
四輪整備士ならではの知識や経験、また、独自の手法を駆使した「ターボのしくみ」や、ノーマルのエイプ100については、下記ページを要チェック!
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June 19, 2020 at 09:59AM
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