2020年04月27日05時24分
中断前のリーグ戦、レアル・ソシエダード戦でゴールしたバルセロナのメッシ＝３月７日、スペイン・バルセロナ（ＡＦＰ時事）
【バルセロナ時事】サッカーのスペイン１部リーグ、名門バルセロナがスキャンダルに揺れている。事の発端は２月半ばに報じられた「バルサゲート」と呼ばれる疑惑。クラブがＳＮＳ上で複数のアカウントを用い、利害関係のある人物を中傷したという疑いが持たれ、標的となった中にはチームの主力のメッシやピケの名前もあった。
そのために雇った企業との契約料が異常に高かったことも疑惑を膨らませている。今月９日には問題の対応をめぐってバルトメウ会長と対立した複数の役員が辞任し、その一人であるルソー元副会長は横領があったと断言。対するクラブ側も名誉毀損（きそん）で告訴するなど、内紛が泥沼化している。
選手たちとの信頼関係も悪化している。新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、選手が給与削減で合意した際、主将のメッシは「（報道を通して）自分たちに圧力をかけようとする人物が内部にいることに驚いている」との異例の声明を出した。クラブとの交渉段階で「選手側が渋っている」といった事実と異なる報道があったからだ。
メッシは「バルサゲート」でも「契約交渉に応じる気がない」などと書き込み被害に遭った。ピッチ内外で絶大な影響力を持つエースは、今季終了後から一方的に契約を解消できる権利を持つという。バルトメウ会長ら幹部はイメージ改善を図るため、本拠地カンプノウの命名権を売り出し、収益を新型コロナ対策事業に寄付すると発表したが、一刻も早い信頼回復こそ先決だろう。 
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April 27, 2020 at 03:30AM
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名門バルサ、相次ぐスキャンダル メッシらとも関係悪化―スペイン・サッカー - 時事通信ニュース
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