ようやく回復し始めた中国の完成車生産
中国・湖北省を震源とする新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。中国では湖北省を除く地域での新規感染者の報告がピークを過ぎているものの、最近では中国以外での感染者数が急増。人的被害はもちろん、世界経済や産業界に及ぼす影響も深刻なものとなっており、それは自動車産業も例外ではない。
湖北省の中心都市である武漢は、中国における自動車産業の集積地帯のひとつに数えられる。日本メーカーではホンダが3つの工場を構え、その生産能力は合計60万台と、中国における生産能力の約半分を占める主力生産地域となっている。また、日産自動車と中国東風汽車との合弁会社である東風日産乗用車公司の工場も湖北省にある。新型コロナウイルスの感染症は、そんな日本メーカーの重要生産基地を直撃した。
急速な感染拡大を受け、完成車メーカー各社は中国の旧正月である春節の休暇(2020年は1月24日~30日)に入ると同時に、操業を停止する。また春節といえば帰省や旅行で人の移動が活発化する時期でもあるが、中国の中央政府は感染拡大を防ぐため、1月23日から武漢市の公共交通の運行を停止。高速道路も閉鎖するなど、武漢市を事実上封鎖する異例の措置を取った。
春節の休暇が明けても、工場内での感染拡大を防ぐため、湖北省政府は操業再開を2月10日以降にするよう通達。ホンダは2月14日を操業再開の予定日としたが、感染症の勢いが止まらなかったことから、再開を2月下旬に延期することとなった。これが地元政府の要請でさらに延び、3月11日以降にようやく一部生産再開となった次第だ。同日時点の報道によると、東風日産の工場も週内に生産を再開する予定とのことで、この記事が掲載される頃には、こちらも部分稼働が始まっているかもしれない。
一方、湖北省以外の自動車工場では、より早くに再稼働が始まった。トヨタ自動車は2月下旬に広州市、吉林省長春市、天津市の工場を再開したほか、マツダも江蘇省南京市の完成車工場での生産を再開。さらにホンダも、広州市の乗用車工場については2月17日に部分的な生産を再開している。
このように、河北省を含めて徐々に回復を見せ始めた中国の自動車生産だが、どの工場もまだフル生産には達しておらず、以前の状態に戻るには、なおしばらくの時間を要するものと思われる。
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March 16, 2020 at 04:00AM
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